メルマガを効果的に配信し、成果を挙げるための方法

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「いまさらメルマガ?」そう考える企業のマーケティング・営業担当者は多いかもしれません。

しかし、ある調査によると、マーケティングリーダーの80%がメールマーケティングは重要であると考えているそうです。今回はメルマガを効果的に配信し、成果を挙げるための方法についてご紹介します。

目次

メルマガ購読者の約30%がメルマガ経由で商品を購入

メルマガにどれだけの効果があるのかと疑問を持つかたは多いのではないでしょうか。配信しても誰にも読んでもらえないのではないか、開封もされずに迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうのではないか。そういった不安からメルマガの配信を止めてしまったという企業も少なくないでしょう。しかしメルマガは使い方次第では現代でも十分に効果を発揮します。

例えばマイボイスコムが2017年7月14日に公表したメルマガのマーケティング効果に関する調査によると、メルマガに書かれたURLをクリックしてWebサイトを見たことがあると回答したのは、半数を超える55.6%。そしてメルマガを読んだことがきっかけで、商品・サービスを購入・利用したことがあると回答したのは29.7%とほぼ30%の人がメルマガきっかけで商品を購入したという結果が出ています。

またメルマガはBtoCだけではなく、BtoB企業でも大きな効果を発揮します。現在、企業間取引において、以前に比べ見込み客獲得から即受注につながるケースは減っています。その要因のひとつとして、インターネットの普及により、企業がさまざまな情報を自分で取得できるようになったことで、比較検討にかける時間が増えたことが挙げられます。そこで重要になってくるのが、メールによるプッシュ型の情報提供です。見込み客に対し、適切なタイミングで適切な内容のメルマガを配信することで、競合との差別化や自社商品・サービスのメリットをアピールすることが可能になります。

おすすめのメルマガ配信システム(無料版)

メルマガを配信するには、基本的にはメルマガ配信システムを利用します。ここでは無料で利用できるもの、有料で利用できるものに分けておすすめのメルマガ配信システムをご紹介します。

まぐまぐ

メルマガ配信システムとしては老舗に入るサービスのひとつです。有料版も用意されていますが、無料版でも必要最低限の機能は有しています。まぐまぐのもっともおすすめなポイントは、無料版であっても発行部数制限がないことです。またメール到達率が高いこともまぐまぐを使うメリットのひとつです。ただしステップメール機能がないこと、読者の自動登録機能がないため、有料の代理登録を使わなくてはならない点には注意が必要です。

オレンジメール

初心者向けで操作も簡単なことから、初めてメルマガ配信をするといった企業におすすめです。また無料ながらステップメール、クリック解析、クリックポイント機能などがついているのも大きなメリットです。ただし無料で利用できるのは読者100人までのため、ある程度の規模になってきたら有料版に移行する必要があります。

acmailer

まぐまぐやオレンジメールは、メルマガ配信システムを利用してメルマガ配信を行いますが、acmailerはサーバに設置するCGIタイプのメルマガ配信システムです。そのためメルマガ配信自体は無料で行えますが、自分でサーバを用意する必要があります。HTMLメール対応、絞り込み配信、CSV対応メールアドレス管理機能など無料ながら多くの機能を有しています。

おすすめのメルマガ(有料版)

次に有料版のおすすめメルマガ配信システムをご紹介します。

配配メール

グループ、ステップメール、HTMLメール、マルチパート、多言語など多彩な配信機能や開封率チェック、クリックカウントなどの分析機能、データの一括登録などの管理機能と有料版らしく多くの機能を備えたメルマガ配信システムです。料金は公開されていませんが、テンプレートやHTMLメールエディタなどもあり、使い勝手の良いメルマガ配信システムです。

blaynmail

月額2,000円から利用できるメルマガ配信システムです。HTMLメール、マルチパート、デコメール、ターゲット配信機能、宛先一括登録・削除、開封率チェック、クリックカウントといった基本的な機能はすべて抑えられています。企業だけではなく官公庁など8,000社以上の契約数があるなど信頼性も高いメルマガ配信システムです。

コンビーズメールプラス

月額2,300円から利用できるメルマガ配信システムです。HTMLメール、絞り込み、配信時間最適化や、開封率チェック(開封者特定)、クリックカウント、宛先一括登録・削除、複数アカウントの一元管理など基本的な機能に加え、独自の機能も豊富なメルマガ配信システムです。

開封率、クリック率を上げるためのメール作成方法

メルマガを活用することが決まり、配信システムも決まったら次に考えることは、いかに開封率、クリック率の高いメルマガを作成するかです。どんなに良い配信システムを選択したとしても、メルマガの内容が悪くては何の意味もありません。そこでどういったメルマガを書けば開封率、クリック率を上げることができるかについてご説明します。

購読者をお金で購入したり、自社の商品・サービスと関係ないプレゼントで増やそうとしたりしないこと

メルマガの最大の目的は、自社の商品・サービスを必要としている人に対して情報を発信することです。購読者リストの購入や自社商品・サービスと関係のないプレゼントで興味関心のない人をどんなに集めても効率的でないばかりか、嫌われてしまうリスクも負うことになります。

できるだけ配信日時を固定する(毎週金曜日の12時など)

配信日時を固定することで、メルマガを読むことが習慣になります。メルマガ配信システムによっては、読者の行動に合わせて配信時間を変えられる機能を持ったものもありますが、そういった機能がない場合は、できるだけ配信日時を固定したほうがよいでしょう。

メルマガ配信したことをSNSで告知する

メルマガを購読しているものの、メールチェックを頻繁に行わないかたも少なくありません。そういったかたのためにも、メルマガを配信したらTwitterやFacebookで配信したことを告知することを忘れずに行います。SNSであればタイトルだけではない、内容までを伝えることもできるので、開封率アップも見込めます。

メルマガの件名と本文の最初は同じにする(クリック先のサイトも同様)

メルマガは件名がすべてと言っていいぐらい件名を重視する必要があります。自分にメリットがある、今すぐに見なくてはいけないと思ってもらえる件名をつけましょう。またもうひとつ重要なこととして、メルマガを開封して最初の部分には、必ずメルマガの件名と同じ文言を記載することで、改めて開封したことが間違いではないということを読者にアピールすると、精読率、クリック率が高まります。

メルマガで期待を持たせ過ぎない(読者に納得してクリックさせるため)など

伝えたい内容はできるだけメルマガを見ただけでも伝わるようにします。そしてより詳しく知りたいと思ってもらうようにして、リンククリックを促しましょう。メルマガではあまり内容を伝えず、詳しくはコチラとリンクをクリックさせた場合、読者が期待していた内容と違っていると次からメルマガ自体を読んでもらえなくなる可能性が高まります。企業の信頼性を高めることもメルマガの大きな役割のひとつです。できるだけ読者の期待を裏切るような行為は避けるようにしましょう。

メルマガの効果的な活用で大きな成果を

今回、お話ししてきたように2018年においても、メルマガは販促ツールとして大きな効果を持っています。

しかし、メルマガ頼みのマーケティング施策で進めたり、ただ闇雲に出したりしても期待する結果を得ることはできません。メルマガを効果的な販促ツールとして活用するためには、本当に欲しいと思っているかたに対し、適切なタイミングで適切な情報を発信することが重要です。

現在、メルマガを活用していないという企業は、ぜひメルマガを導入し、大きな効果を実感されてみてはいかがでしょう。

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