インターネットの施策で費用対効果を求めるならコンテンツマーケティングがおすすめ

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BtoB、BtoC問わず、企業がインターネットを使ってマーケティングを行うことはもはや当たり前となっています。しかし多くの企業がインターネットを活用しているからこそ、費用対効果を考えた効果的なマーケティングを行わないと、思うような成果を残すことは困難です。一般的にインターネットを使ったマーケティング手法として、もっとも費用対効果が高いのはコンテンツを活用したマーケティングだといわれています。それはなぜでしょうか。今回は、インターネットでのマーケティングの中でもコンテンツマーケティングの費用対効果が高い理由についてご紹介します。

目次

コンテンツマーケティングの費用対効果が高い理由

インターネットを活用したマーケティングには、さまざまな手法があります。例えばTwitter、Facebook、InstagramといったSNSを活用したマーケティング。バナー、記事、検索連動型、アフェリエイトなどのWeb広告、そしてホワイトペーパーや自社Webサイトのコンテンツを活用したマーケティングなどがあります。
一般的にインターネットを活用したマーケティングは、テレビ・ラジオCM、新聞・雑誌広告などのマーケティングに比べコストがかからないといった特徴があります。そしてその中でもより低コストで、高い効果を得られると言われているのが、ホワイトペーパーも含んだコンテンツを活用したマーケティングだといわれています。その理由について、ほかのインターネットマーケティングと比較しながら見ていきましょう。

SNSマーケティングとコンテンツマーケティング

SNSマーケティングの特徴は、リアルタイムでの情報発信が可能という点、そしてツールにもよりますが、拡散性が高いという点です。そのため例えばタイムセールやキャンペーンなどに向いているマーケティング手法です。またユーザーと直接コミュニケーションが取れることから、ブランディングの効果もあります。さらにSNSは投稿をするだけであれば、企業アカウントであっても広告を出稿しない限り無料で利用できる点も大きな特徴のひとつです。これによってマーケティングコストを抑えることが可能になります。
ただしデメリットがないわけではありません。ほとんどのSNSは、常に情報が流れていくフロー型であるがゆえ、ほんの数時間、場合によっては数分で情報が流れてしまいます。また検索性も低いため、一度流れてしまった投稿を改めて見ることは非常に困難です。ほかにもSNSはリアルタイムでの投稿が可能、ユーザーとのコミュニケーションが取れるといったメリットはありますが、だからこそのデメリットもあります。それは担当者にインターネットリテラシーがないと思わぬ失言や不快感を与えるような投稿をしてしまい、炎上を起こしてしまうリスクがある点です。
これに対しコンテンツマーケティングは、SNSに比べリアルタイム性はなく、拡散性も高いとはいえません。またSNSは1回の投稿にそれほど時間を要しませんが、1つのコンテンツを作成するのに数分でというわけにもいきません。もちろんコンテンツは1日に何度も投稿する必要はないものの、時間的なコストは当然かかります。
しかしSNSにはないコンテンツの強みは、投稿が蓄積されるストック型であり検索性が高いという点です。ユーザーにとって有益なコンテンツは、一度投稿してしまえば数ヶ月、数年経った後でも多くのアクセスを集めることが可能です。また一つのコンテンツを作成して公開するまでに内容の精査をしっかりと行えるため、SNSのような炎上リスクもほとんどありません。そのため、コンテンツ作成には時間的コストがかかりますが、炎上リスクも低く、良質なコンテンツなら数年後も検索流入を得られるということまでをトータルで見れば、非常に費用対効果は高いといえます。

Web広告とコンテンツマーケティング

Web広告の特徴は、予算に応じてさまざまな種類の広告が用意されていることです。特に検索連動型広告やSNS広告は、キーワードの選定、ターゲットの範囲を上手く行えば、大手のように潤沢な広告予算がなくとも、多くのユーザーにアピールできます。また予算配分に気をつければ、SNSへの投稿のようにすぐに流れるといったこともなく、長期間に渡ってWebサイト、検索結果、SNSなどに掲載されます。そのためタイムセールやキャンペーンはもちろん、定番商品の宣伝、まだ購買意欲はないが興味関心はあるといった層に対する認知を目的としたものなどにも効果を発揮します。
Web広告のデメリットは、SNSのようにすぐに投稿が流れてしまうことはないものの、予算がなくなればその時点でインターネット上からWebサイトへ誘導する動線が消える点です。また広告の内容が良くても、誘導した先の自社Webサイトやキャンペーンサイトのコンテンツが良くなければ、ユーザーはそこで離脱し効果が出ないといったこともあり得ます。
これに対しコンテンツマーケティングは、作成する時点でコストはかかりますが、記事公開後はほぼコストがかかりません。そしてコンテンツ自体の質を良いものにすることが主であるため、それが実現できればユーザーの離脱率も下がり、コンバージョン率が上がる可能性が高まります。コンテンツはSNSや広告のように時間の経過によって見つけられなくなってしまうこともなく、費用投入を止めた時点で掲載がなくなることもありません。質の良いものであればあるほど、企業にとって貴重な資産になるものです。そういった意味においても、コンテンツマーケティングは、ほかのマーケティングに比べ非常に費用対効果が高いといえます。

コンテンツマーケティングにかかる費用とは?

SNSやWeb広告に比べ費用対効果が高いと言われるコンテンツマーケティング。しかしもちろん良いコンテンツを作成するためにはある程度の費用が必要です。その主な費用は次の通りです。

Webサイト制作・運営費用

コンテンツを掲載するには、当然その掲載場所が必要です。また効果的なコンテンツマーケティングを実践するには、ユーザーの動線を考慮したサイト設計が必須です。SNSやWeb広告を活用したマーケティングであっても、誘導先として自社Webサイトは必要ですが、コンテンツを中心としたマーケティングはより戦略的なサイト制作が求められます。

コンテンツ制作費

コンテンツの制作は、外部のライターに依頼する外製、自社の社員で賄う内製の大きく2つに分けられます。どちらにも一長一短はありますが、コンテンツの大量生産が必要な場合は、外製にしたほうが費用対効果は高くなります。逆に内製にした場合は、量を確保するにはコストがかかりますが、自社や商品に理解がある分、外製にするよりも濃い内容のコンテンツ制作が可能です。

コンテンツマーケティングを行う目的を明確化することが重要

広告に比べ費用対効果が高く、長期的な視野で情報を発信していくという面においては、SNSよりも効率的なコンテンツマーケティング。しかしそれだけメリットが多いマーケティング手法であっても、何のために行うかといった目的が明確でなければ何の意味もありません。
コンテンツマーケティングの費用対効果を高めるためには、ターゲット、目的を定め、徹底的に効果検証を行う必要があります。逆にその部分を怠ってしまえば、SNSや広告よりも費用対効果が低くなることもありえます。安いからコンテンツマーケティングというのではなく、長期的な視点で誰に何を届けたいのかを明確にしたうえで有益な情報発信を行いましょう。

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