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セミナー講演レポート

コニカミノルタWebサイトカンファレンス

数多くの企業のグローバルWebサイト構築に携わってきたコニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社が提供するこの“カンファレンス”。基調講演のWebサイトリニューアルレポート「丸紅がWebサイトに求めたミッションと今後の展望」を中心にレポートするとともに、日本ヒューレット・パッカード株式会社による「グローバルサイト・大規模サイト向けCMS TeamSiteの強みとは」、コニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社による「CMS導入プロジェクトで、陥りがちな落とし穴とその回避策」についても触れたい。
マーケメディア編集部【編】/森高敦【文】2013/7/25

丸紅のWebサイトリニューアルに見るグローバルWeb戦略
(丸紅株式会社・りえぞん企画株式会社)

サイトリニューアル前~既存サイトに山積する「課題」~

第1セッションでは基調講演として、丸紅株式会社(以下、丸紅)のWebサイトリニューアルのミッションと今後の展望が語られた。
丸紅は総合商社としてグローバルにビジネスを展開。そのWebサイトは、2011年時点では約3000ページ、約70万件/月以上のPVという規模だった。
「2011年、Webサイトは前回のリニューアルから5年が経過し“古い”印象が出始めていました。また、導線がわかりにくいなど、ユーザビリティ向上の必要性も感じていました。」と、丸紅の広報部、関根英一郎氏は旧サイトの課題を語る。リニューアルの必要性を実感した丸紅は、Webサイトの課題を整理。リニューアルの方向性の検討を進める。

  • 丸紅株式会社
    広報部 部長代理(兼)企画課長
    関根英一郎氏

  • 丸紅株式会社
    広報部 企画課
    稲村明子氏

  • りえぞん企画株式会社
    コミュニケーション企画部
    佐瀬優実子氏

 同部の稲村明子氏は「リニューアルの方向性として、企業Webサイトを『丸紅ブランドの醸成』と浸透の一翼を担うオウンドメディアとして活用するものと位置付けました。」と語る。旧CMSではシステム的な制約により、「例えば既存のページに写真を追加したいだけでも、都度改修費用や手間がかかっていました。つまり、ブランディングを意識したコンテンツ開発など『やりたいこと』が容易にはできない状態でした。」と、丸紅とともにリニューアルに携わった、りえぞん企画株式会社 コミュニケーション企画部 プロデューサーの佐瀬 優実子氏は振り返る。

こうして課題を整理すると、「やりたいことができない」のは、CMSに起因するものが多いと判明。2012年度にはコンテンツ見直しとともにCMS選定も本格的に進められた。そして2013年7月、新サイトが公開を迎える。

ブランディング強化とユーザビリティ向上へ

「例えば今、海外には丸紅や日本独自の“総合商社”を知らない人が多くいます。今回、新設したグローバルサイトでは、動画を掲載して丸紅の世界観を伝えるとともに、総合商社を解説するコンテンツも作りました。」

リニューアルによる戦略の一端を広報部の稲村氏はこう語る。旧サイトのように事実を淡々と載せるのではなく、丸紅のイメージ向上につながる魅力あるコンテンツを提供することで、日本のみならず海外でも「丸紅ブランドの醸成」へとつなげようというのだ。

もちろん、コンテンツ・デザインが大きく様変わりしたのは、グローバルサイトだけではない。前出のりえぞん企画、佐瀬氏が語る。
「リニューアル後のトップページにはローテーションバナーを設置し、その時に見てもらいたい情報やブランド情報などを適宜入れ替えられるようにしています。『丸紅の歴史』では、写真を多く用いて視覚的にも丸紅の150余年の歴史が感じられるコンテンツを目指しました。新たに導入したCMS『TeamSite』は、これまでのCMSとは違い、セキュリティ面が大幅に強化されているのに加え、これらのテンプレート化していないページも管理できるようになったのが大きなメリットです。ニュースやIR情報など更新の頻度が高いページは、コニカミノルタビジネスソリューションズの協力のもとでテンプレート化し、管理しやすい環境を実現しました。例えば『グループ会社』やIRページは、CSVデータを読み込めば自動的に表やグラフが生成できるので、入力ミスなどを減らせますし、担当者の運用の手間も軽減できました。」
このように、リニューアルはブランディングの面だけではなく、運用面でも大きなメリットを与えるものだった。

今後の展望…海外Webサイトの統制も視野に入れる

単体サイトを優先的にリニューアルしてきた丸紅は「TeamSite」を活用することで、その更新性や管理のしやすさに手ごたえを感じているという。関根氏は次のように語る。

「今後は海外店独自サイトのデザインも、課題の一つと考えています。ブランドマネジメントは今年スタートしたばかりですので、実績を積みながら、海外展開していきたいと考えています。」

「TeamSite」のメリットとしてグローバルWebサイト運営がしやすく、世界中でも導入実例が豊富という点が挙げられる。そのメリットを活かすことで、海外Webサイト統制への展望も開けてくることだろう。

グローバルWebコンテンツ管理の最新事情
(日本ヒューレット・パッカード株式会社)

日本ヒューレット・パッカード株式会社
オートノミー事業本部
並木昌一氏

第2のセッションでは、グローバルWebコンテンツ管理の最新トレンドについて取り上げられた。丸紅も今後の着手事項に挙げていたが、グローバルでのWebサイトの統制は今後も大きな課題となる。
「現在、大規模なグローバルWebサイトを運営する企業では、各国間でバラバラのデザイン、リリースのタイミングなどガバナンスが徹底できない、“モデルパターン”をどこの国や地域で作るか…といった課題を抱えています。」と語るのは日本ヒューレット・パッカード株式会社 オートノミー・インフォーメーションマネジメント統括本部 オートノミー事業本部 シニア セールス エグゼクティブの並木昌一氏。

国や地域により法律やカルチャー、言語が違う中、どのようにグローバルWebサイトのブランドコントロールを行っていけばよいのか。「例えばグローバル大手電器メーカーの事例では、BtoBサイトのデザインはグローバルでほぼすべて同じだけれど、BtoCサイトはそれぞれの国のカルチャーに合わせて自由作っている」…という運営を行っているケースもあり、それを統合的に管理できる仕組みを持つCMS「TeamSite」が活用されているという。今やグローバルWebサイトの運営は多様化し、その管理は複雑化している。このようなWeb戦略に合致したCMSが求められているのだ。

グローバルWebサイト構築での“落とし穴”とは?
(コニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社)

コニカミノルタビジネス
ソリューションズ株式会社
武藏嘉宏氏

第3のセッションでは、数多くのCMS導入実績を持つコニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社の武藏嘉宏氏が、その知見をもとに、CMS導入時に陥りがちな落とし穴とその回避策について解説する。「CMS導入で気を付けなければならないのは、あくまでCMSは“Webサイトを管理するツール”であり、過度な期待を抱かないこと。」と武藏氏。

例えばこんなケースがあるという。「グローバル環境でCMSを導入した結果、海外の運用現場から『使いにくい』『更新が反映されない』といったクレームが出るというトラブルがありました。その原因は、管理のために各国のサーバを1つにまとめたことにより、ネットワーク負荷が大きくなったことでした。事前にインフラも含めた現状の運用状況を十分に把握してできていなかったことが原因でした。実際、社内の協力体制や、社内調整などが不十分だとトラブルが発生しやすくなります。」…トラブル回避には、実はツールやベンダ選定の“前段階”こそ重要だという。「現場の人の話をよく聞くなど、社内コミュニケーションを積極的に行ってください。そうすれば、ベンダにも現状を適切に伝えることができて、よりよいWebサイトが構築できるはずです。」と、本セッションをまとめた。

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