見込み客(リード)とは?意味や違い、獲得から顧客化の流れを丁寧に解説

リード獲得
リード獲得

マーケティングや営業の現場で頻繁に登場するのが、「見込み客」と「リード」という言葉です。どちらも将来の顧客候補を指しますが、使われる場面や情報管理の考え方には少し違いがあります。

そのため、本来の意味はもちろん、マーケティングや営業などの関係部署がどの段階の顧客を指しているのかを知っておかないと、部署間で判断が食い違うリスクがあるため注意が必要です。 

本記事では見込み客とリードの意味や違い、MQL・SQLなどの分類、獲得方法から顧客化までの流れを順を追って解説します。リード管理を見直したい方も、基本から整理したい方もぜひ参考にしてください。

マーケメディアにホワイトペーパーを掲載する(バナー)

見込み客(リード)の本来の意味をおさらい

「見込み客」と「リード」は近い意味で使われる言葉ですが、まったく同じとは限りません。

まずはそれぞれがどのような相手を指すのかを整理し、混同されやすい潜在顧客との違いも確認しましょう。用語をそろえると、部門間の認識も合わせやすくなります。 

見込み顧客とは

見込み顧客とは、自社の商品やサービスを将来的に購入する可能性がある人や企業を指します。現時点で契約や購入に至っていなくても、課題やニーズがあり、自社の商品・サービスがその解決策になり得る相手です。

BtoBでは、問い合わせをした企業だけでなく、展示会で接点を持った担当者や、自社サイトを継続的に閲覧している企業なども見込み顧客として捉えられます。ただし、「購入する可能性がある」という判断基準は企業や商材によって変わります。

見込み顧客を管理する際は、単に人数を数えるのではなく、どのような課題を抱え、どの程度検討が進んでいるのかまで把握することが大切です。状態に応じて適切な情報を届ければ、商談や購入につながる可能性を高められます。

見込み顧客の範囲を広げすぎるとフォロー対象が膨らむため、自社が価値を提供できる相手かどうかで絞り込む視点も必要です。

リードとは

リードは、営業やマーケティングの領域で「将来の顧客候補」を表す言葉です。見込み顧客とほぼ同じ意味で扱われる一方、実務では氏名・会社名・メールアドレス・電話番号など、何らかの顧客情報を取得した相手を指します。

リードとして管理される主な例は、次の通りです。

  • 問い合わせフォームから連絡があった人
  • ホワイトペーパーをダウンロードした人
  • 展示会で名刺交換した人
  • セミナーやウェビナーに申し込んだ人
  • 営業活動を通じて接点を持った企業

どの段階からリードとして扱うのか、統一された基準があるわけではありません。「名刺を交換した時点」「資料請求があった時点」など、自社の営業プロセスに合わせた定義が必要です。マーケティング部門と営業部門で基準を共有しておくと、引き渡し後の認識違いも減らせます。

複数部門で情報を扱う場合は、登録項目や更新ルールまでそろえると、重複や対応漏れを防ぎやすくなります。

見込み顧客と潜在顧客の違い

潜在顧客は、自社の商品・サービスを必要とする可能性はあるものの、本人がまだ課題やニーズを明確に認識していない層を指します。対して見込み顧客は、課題を自覚していたり、情報収集を始めていたりするなど、購入に向けて一歩進んだ状態です。

例えば業務効率化ツールの場合、「日々の作業に時間がかかるが、改善方法を探していない企業」は潜在顧客にあたります。一方、「業務効率化ツールを比較している」「資料をダウンロードした」といった行動が見られれば、見込み顧客として捉えやすくなります。

両者を同じように扱うと、まだ関心の薄い相手へ商談を急いだり、購入意欲の高い相手への対応が遅れたりしかねません。潜在顧客には課題に気づくための情報、見込み顧客には比較・検討を進める情報というように、状態に合わせて接点を設計することが求められます。

見込み顧客とリードは同じ?一目で違いがわかる比較表

「見込み客」と「リード」は同じ意味で使われる場面が多いものの、捉え方に違いが出ます。特にリードは、営業・マーケティング活動の管理対象として使われることが多い言葉です。

項目見込み客リード
意味将来的に購入する可能性がある相手将来の顧客候補として扱う相手
使用場面顧客の状態や購買可能性の説明営業・マーケティングの実務
対象個人・企業など個人・企業など
情報管理必ずしも情報を取得しているとは限らない連絡先などを管理している場合が多い
定義購入可能性を基準に考える企業ごとに管理対象を定義する

厳密にどちらかへ分けるより、自社内で「何をもってリードとするか」を決めておくことが実務では重要です。定義が曖昧なままだと、マーケティングが獲得した相手を営業側が「まだ商談対象ではない」と判断するなど、部門間で認識のずれが生じやすくなります。

見込み顧客(リード)の主な種類|活動・獲得プロセスで分類

リードは、獲得後の担当部門や商談への近さによって分類できます。ここではBtoBマーケティングでよく使われるMQLとSQLについて、それぞれの状態と役割を整理します。どこまで育った相手を営業へ渡すのかを考える際にも役立つ分類です。 

MQL(Marketing Qualified Lead)

MQL(Marketing Qualified Lead)は、マーケティング活動を通じて獲得・育成したリードのうち、一定の関心度や条件を満たした相手です。資料のダウンロード、メールの開封、セミナー参加、料金ページの閲覧などをもとに、今後の商談につながる可能性を判断します。

MQLの判定基準は、自社で決めておく必要があります。行動履歴だけでなく、業種、企業規模、役職などの属性も組み合わせれば、自社の顧客像に近いリードを抽出しやすくなるでしょう。

ただ、MQLになった時点で必ず営業へ渡すとは限りません。関心は高くても導入時期が先であれば、引き続きマーケティング部門で情報提供を続ける選択肢もあります。自社の商談化条件に合わせ、営業が対応すべきタイミングを定めておくことが大切です。

MQLからSQLや商談へ進んだ割合も追うと、判定基準の妥当性を確認できます。

SQL(Sales Qualified Lead)

SQL(Sales Qualified Lead)は、営業部門が商談対象として対応する価値があると判断したリードです。MQLから検討が進み、具体的な課題、導入意向、予算、時期などが確認できた相手をSQLとして扱うケースがあります。

例えば、料金や導入方法について問い合わせがあった、個別相談を希望した、具体的な導入時期を伝えているといった状態です。こうしたリードは、単なる情報収集よりも商談に近いため、営業による迅速なフォローが求められます。

MQLとSQLの境界が曖昧だと、営業へ渡すタイミングが早すぎたり、有望なリードへの対応が遅れたりします。「どの条件を満たせばSQLとするか」をマーケティングと営業で合意し、定期的に見直すことが必要です。受注につながったリードの特徴を振り返れば、判定精度も高めやすくなります。

見込み顧客(リード)の主な種類|購買意欲で分類

購買意欲の高さから、リードをホット・ウォーム・コールドの3段階に分ける方法もあります。温度感ごとの特徴を理解すると、優先順位や届ける情報を決めやすくなります。相手の状態に応じて、アプローチを変えることがポイントです。 

ホットリード

ホットリードは、自社の商品・サービスへの関心が高く、購入や契約に近い状態の見込み客です。料金ページを何度も閲覧している、デモや個別相談を申し込んでいる、導入時期を具体的に検討しているといった行動が判断材料になります。

この層には時間を空けずに営業から連絡し、課題や条件を確認することが有効です。導入事例、料金、機能比較、運用方法など、意思決定に必要な情報をすぐ提示できるよう準備しておくと商談を進めやすくなります。

ただ、行動量が多いだけで購入意欲が高いとは限りません。競合調査や情報収集の可能性もあるため、属性や過去の接点を含めて判断しましょう。

スコアだけに頼らず、会話を通じて検討状況を確認することも大切です。対応期限を決めておけば、関心が高まったタイミングを逃しにくくなります。

ウォームリード

ウォームリードは、自社や商品・サービスに一定の関心を示しているものの、すぐに購入する段階までは進んでいない見込み客です。ホワイトペーパーを複数回ダウンロードしている、メールを継続して読んでいる、セミナーに参加しているといった行動が見られます。

この段階で強く営業すると、「まだ検討していない」と距離を置かれるおそれもあるでしょう。課題解決のノウハウや事例、比較に役立つ情報などを継続的に提供し、検討が進むきっかけをつくることが適しています。

ウォームリードがどのテーマに反応しているかも確認してください。関心分野に合わせて配信内容を変えると、画一的な情報提供よりも次の行動につなげやすくなります。行動変化を見ながら、営業へ渡すタイミングを探る層です。

コールドリード

コールドリードは、過去に接点を持ったものの、現在は自社の商品・サービスへの関心が低い、または検討状況を確認できない見込み客を指します。以前に資料をダウンロードしただけで、その後のメール開封やサイト訪問がない相手などが該当します。

反応が薄いからといって、すぐに管理対象から外す必要はありません。BtoBでは、予算や組織事情によって検討開始まで時間がかかるケースがあります。定期的なメールや業界情報、課題解決コンテンツを通じて接点を残しておけば、ニーズが生まれた際に再び反応するかもしれません。

一方で、長期間まったく反応がない相手へ同じ頻度で配信し続けるのは非効率です。反応状況に応じて配信頻度を調整し、再反応があったリードをウォーム層へ戻すなど、柔軟に管理しましょう。

見込み客(リード)を獲得する方法8選

リードを増やすには、自社の商品・サービスやターゲットに合った接点を用意する必要があります。

ここではオンラインとオフラインを含め、代表的な8つの獲得方法と活用ポイントを紹介します。複数の経路を組み合わせる視点も持ちましょう。 

① オウンドメディア

オウンドメディアは、自社で運営するWebサイトやブログを通じて見込み客との接点をつくる方法です。検索ユーザーの疑問や課題に応える記事を蓄積し、検索エンジンやSNSなどから継続的な流入を狙います。

記事を読んでもらうだけではリード情報を取得できないため、問い合わせフォームやホワイトペーパー、メルマガ登録など、次の行動につながる導線を設けることがポイントです。記事テーマとCTAの内容が離れていると反応されにくいため、検索意図に沿った資料や相談窓口を用意します。

成果が出るまでに時間はかかりますが、蓄積した記事が長期的な集客経路になる点は大きな特徴です。流入数だけでなく、資料ダウンロード率や問い合わせ率まで確認し、商談につながるテーマを見極めながら改善するとよいでしょう。

② Web広告

Web広告は、検索広告やディスプレイ広告、SNS広告などを使い、狙ったユーザーへ短期間で接点を広げる方法です。年齢や地域だけでなく、検索語句、興味関心、企業属性などをもとに配信対象を絞れる媒体もあります。

リード獲得を目的とする場合は、広告から問い合わせページや資料ダウンロード用のLPへ誘導します。広告のクリック数が多くても、入力フォームが長すぎたり、訴求内容とLPが一致していなかったりすると獲得にはつながりません。広告と受け皿を一体で設計することが必要です。

配信後は、クリック単価だけで判断せず、1件のリード獲得にかかった費用や商談化率も確認します。獲得数が多くても商談につながらない媒体は、ターゲティングや訴求内容を見直しましょう。商談化率まで比較すると、費用を投じるべき媒体も判断しやすくなります。

③ セミナー・ウェビナー

セミナーやウェビナーは、特定のテーマに関心を持つ人を集め、参加申し込み時にリード情報を取得する方法です。自社のノウハウや事例を詳しく伝えられるため、商品名を知らない層にも課題を軸に接点をつくれます。

テーマを決める際は、自社が伝えたい内容よりも、ターゲットが抱えている悩みから考えることがポイントです。「業務効率を改善する方法」「失敗事例から学ぶ導入ポイント」など、参加する理由が明確な企画ほど申し込みにつながりやすくなります。

開催後は、アンケートや質問内容から関心度を把握し、参加者を一律に営業へ渡さないようにします。個別相談を希望した相手には早めに連絡し、情報収集段階の参加者には関連資料を送るなど、温度感に合わせてフォローしましょう。欠席者にも資料を送れば、その後の接点を残せます。

④ 展示会・イベント

展示会や業界イベントは、会場で直接会話しながらリードを獲得できる手法です。ブースへの来訪者と名刺交換したり、受付で情報を取得したりすることで、短期間に多くの見込み客と接点を持てます。

対面で課題や関心を聞けるため、Web上の行動だけではわからない情報を得やすい点も特徴です。ただし、名刺の枚数だけを成果にすると、商談につながりにくいリードまで同じように扱ってしまいます。会話内容や導入時期、関心製品などを記録し、後から優先順位をつけられる状態にしておきましょう。

展示会後は対応速度も重要です。関心が高い相手には営業から連絡し、それ以外にはお礼メールや関連資料を送り、継続的な接点へつなげます。獲得後の運用まで決めてから出展すると、名刺の放置を防げます。名刺情報は早めにCRMなどへ登録し、担当者を割り当てましょう。

⑤ 動画コンテンツ配信

動画コンテンツは、文章だけでは伝えにくい商品の使い方やサービスの仕組みを、視覚的に説明できる手法です。YouTubeや自社サイト、SNSなどでノウハウ動画、導入事例、製品デモを配信し、興味を持った視聴者を資料請求や問い合わせへ誘導します。

動画そのものを見てもらうだけでは、視聴者の連絡先は取得できません。概要欄や動画内に資料ダウンロードページへの導線を設けるほか、ウェビナー動画をフォーム入力後に視聴できる形にする方法もあります。

再生回数だけでなく、視聴維持率やリンクのクリック率、その後のリード獲得数まで追うことが大切です。反応のよいテーマがわかれば、記事やホワイトペーパーへ展開し、複数チャネルで見込み客との接点を増やせます。短い動画へ再編集すれば、SNSにも展開できます。

⑥ プレスリリース

プレスリリースは、新商品や新サービス、調査結果、企業の取り組みなどを発信し、認知拡大から見込み客との接点創出につなげる方法です。メディアに取り上げられれば、自社だけでは届きにくい層へ情報が広がる可能性もあります。

ただしプレスリリース自体は広告ではないため、商品説明だけを並べても読まれにくくなります。「なぜ今この取り組みを行うのか」「どのような課題を解決するのか」まで示し、社会や業界との関連性を伝えることが必要です。

掲載後は、自社サイトの商品ページや問い合わせフォーム、資料ダウンロードページへつながる導線も整えましょう。公開数だけをKPIにせず、サイト流入や問い合わせ、指名検索の変化まで確認すれば、リード獲得への寄与を評価しやすくなります。

⑦ 紹介・パートナー制度

既存顧客や取引先、提携企業から見込み客を紹介してもらう方法もあります。すでに信頼関係のある第三者を介して接点が生まれるため、まったく接点のない相手へアプローチするより話を進めやすいケースがあります。

紹介を継続的に増やしたい場合は、「どのような企業を紹介してほしいのか」を明確にしておきましょう。対象業種や企業規模、抱えている課題が曖昧では、紹介者も候補を判断できません。紹介後の対応フローや担当者を決めておくことも必要です。

パートナー制度を設けるなら、紹介条件や報酬、案件情報の共有方法などをルール化します。紹介件数だけでなく、商談化率や受注率を確認し、相性のよい紹介元や顧客層を把握すると、質の高いリードを増やしやすくなります。紹介元別の成果も記録しておきましょう。

⑧ ホワイトペーパー(お役立ち資料)の配布

ホワイトペーパーは、見込み客の課題解決に役立つノウハウ、調査データ、事例、チェックリストなどを資料にまとめ、ダウンロード時にリード情報を取得する方法です。BtoBでは、まだ問い合わせをするほど検討が進んでいない層とも接点をつくりやすい施策です。

テーマは、自社商品の説明だけに寄せず、ターゲットが情報収集の段階で知りたい内容を選びます。例えば「導入前に確認したい項目」「業界別の成功事例」「比較時のチェックポイント」など、保存して使える情報はダウンロードの理由をつくりやすくなります。

取得項目を増やしすぎると離脱につながるため、育成や営業判断に本当に必要な項目を選びましょう。ダウンロード後は関連資料やセミナーを案内し、単発の接点で終わらせず、次の行動へつなげる設計が必要です。

課題認識、比較検討、導入準備など段階別に資料を用意すると、選ばれた資料そのものが関心度を判断する手がかりになります。

ホワイトペーパー掲載なら提携1,000社の「マーケメディア」へ!

ホワイトペーパーを作成しても、「自社サイトだけでは十分なダウンロード数を集められない」「狙いたいマーケティング担当者へ届かない」と悩む企業は少なくありません。資料をリード獲得につなげるには、制作だけでなく、ターゲットが集まる場所へ掲載して届けることが必要です。

日本最大規模のBtoB向け資料ダウンロードメディア「マーケメディア」は、マーケティング・広告・営業領域に特化した5万人以上の会員基盤を有しており、貴社のリード獲得を後押しします。

マーケメディアがリード獲得に強い理由
理由・特徴詳細内容
会員への強力なリーチ基盤
  • 自社サイトへの掲載(新着/特集などの機能あり)
  • 運営側からのメルマガ配信を通じて会員へアピール
圧倒的な実績提携数1,000社以上の圧倒的な実績
充実のサポート体制リード獲得のアドバイスや相談など、運営側のサポート体制も充実

「ホワイトペーパーはあるのにリードが増えない」「新しいリード獲得経路をつくりたい」という企業は、マーケメディアへの掲載を検討してみてはいかがでしょうか。以下からプランの詳細をご確認いただけます。

見込み客(リード)を育成する方法4選

獲得したリードは、すぐに商談へ進むとは限りません。検討段階に合わせて情報を届け、関心を高めながら商談のタイミングを見極める必要があります。

ここでは、代表的な4つの育成方法を紹介します。 

① メールマーケティング

メールマーケティングは、獲得したリードへ継続的に情報を届け、商品・サービスへの理解や関心を深めてもらう方法です。メルマガだけでなく、資料ダウンロード後のフォローメールや、特定の行動に応じて内容を変えるステップメールなども活用できます。

成果を高めるには、全リードへ同じ内容を送り続けないことがポイントです。業種、役職、過去に閲覧したコンテンツ、参加したセミナーなどをもとに配信対象を分けると、相手の関心に近い情報を届けやすくなります。

開封率やクリック率だけを見るのではなく、メール経由の資料請求や問い合わせ、商談化まで追いましょう。反応が高まったリードは営業へ連携し、反応が落ちた相手には頻度や内容を変えるなど、行動に応じて育成方法を調整します。配信停止率も確認し、頻度や内容を見直してください。

② 事例コンテンツ配信

導入事例は、見込み客が「自社でも同じ成果を得られるのか」を考える材料です。商品機能だけでは判断しにくいBtoBサービスでは、同じ業界や似た課題を持つ企業の事例を見せることで、導入後のイメージを具体化しやすくなります。

事例を作る際は、成果だけを並べるのではなく、導入前の課題、選定理由、実施内容、導入後の変化まで示しましょう。リードの業種や検討テーマに合わせて事例を送り分ければ、より自分ごととして受け止めてもらえます。

営業との会話でよく出る不安や質問を事例内で取り上げる方法も有効です。「運用負担が増えないか」「導入まで何日かかるか」といった懸念を先回りして解消できれば、次の相談や商談へ進む障壁を下げられます。業界別・課題別に整理すれば、営業資料にも活用可能です。

③ 勉強会・セミナー開催

勉強会やセミナーは、獲得済みのリードに改めて参加を促し、関係を深める施策としても使えます。初回接点では情報収集にとどまっていた相手でも、テーマへの関心が高まった時期に参加してもらえれば検討状況を把握する機会になるでしょう。

育成を目的とする場合、製品紹介だけの内容にせず、実務に役立つノウハウや事例を中心に構成すると参加のハードルを下げられます。初級編、比較検討編、導入準備編のように段階を分け、リードの状態に合わせて案内する方法もあります。

参加時の質問やアンケート回答は、関心度を判断する材料です。個別相談を希望した相手や具体的な課題を書いた参加者は優先してフォローし、まだ検討が浅い相手には次回イベントや関連資料を案内しましょう。複数回参加しているリードは、優先フォローの候補にもなります。

④ MA(マーケティングオートメーション)によるスコアリング

MA(マーケティングオートメーション)を活用すると、リードの属性や行動を蓄積し、一定のルールにもとづいてスコアを付けられます。メール開封、資料ダウンロード、料金ページ閲覧、セミナー参加などに点数を設定し、関心度の高まりを把握する仕組みです。

スコアリングを使えば、大量のリードから営業フォローの候補を絞り込みやすくなります。ただし、「100点を超えたら必ず商談化する」といった固定的な運用では精度が上がりません。情報収集目的のアクセスが多い人もいるため、企業属性や役職なども含めて判断しましょう。

受注したリードが過去にどのような行動を取っていたかを分析し、加点・減点ルールを見直すことも必要です。マーケティングと営業が結果を共有しながら基準を調整すれば、スコアを単なる数字ではなく、優先順位を決める判断材料として活用できます。

見込み顧客を既存顧客に転換するまでの流れ【5ステップ】

リード獲得から成約までは、「集める」「育てる」「見極める」「営業へ渡す」「商談する」という流れで進みます。各工程の役割を理解し、自社の運用に落とし込むための5ステップを確認しましょう。 

ステップ1.リード獲得(Lead Generation)

最初のステップは、将来の顧客候補との接点をつくるリード獲得です。リードジェネレーション(Lead Generation)とも呼ばれ、オウンドメディア、Web広告、展示会、セミナー、ホワイトペーパーなどを通じて見込み客の情報を集めます。

ここで重視したいのは、件数だけではありません。自社の商品・サービスと関係の薄いリードを大量に集めても、その後の育成や営業対応に工数がかかり、商談化率が下がる可能性があります。誰を獲得したいのかを明確にし、その相手が利用するチャネルを選ぶことが重要です。

獲得経路も必ず記録しましょう。「どの広告」「どの資料」「どの展示会」から得たリードかを残しておけば、後から商談・受注まで追跡できます。成果の高い施策へ予算や工数を寄せるための基礎データです。入力項目もそろえておくと、施策間の比較がしやすくなります。

ステップ2.リード育成(Lead Nurturing)

次に行うのが、獲得したリードの関心を高めるリード育成です。リードナーチャリング(Lead Nurturing)と呼ばれ、メール、事例記事、ホワイトペーパー、セミナーなどを通じて継続的に情報を提供します。

BtoB商材は、資料をダウンロードした直後に導入を決めるとは限りません。社内で課題を整理し、複数のサービスを比較し、予算や決裁を確認するまで時間がかかることがあります。その期間に接点が途切れると、検討開始時に競合へ流れるおそれも否定できません。

そこで、相手の検討段階に合わせて情報を変えます。課題を整理している層には基礎ノウハウ、比較段階には事例や選び方、導入直前には料金や運用情報を届けるといった設計です。売り込みを急がず、次の判断に必要な情報を提供し続けます。

配信内容やタイミングをシナリオ化すると、担当者の経験だけに頼らず継続的にフォローできます。反応が変わった相手は、次の見極めへ進めましょう。

ステップ3.リードの見極め(Lead Qualification) 

育成したリードの中から営業が対応すべき相手を選ぶ工程が、リードの見極めです。リードクオリフィケーション(Lead Qualification)とも呼ばれ、属性や行動、検討状況をもとに商談可能性を判断します。

企業規模や業種、役職といった属性情報に加え、料金ページの閲覧、複数資料のダウンロード、個別相談の申し込みなどが判断材料です。MAのスコアリングを使って候補を抽出し、必要に応じて電話やメールで導入時期・課題を確認する方法もあります。

基準は、マーケティング部門だけで決めないことがポイントです。営業が「この状態なら話をしたい」と考える条件とすり合わせ、MQLやSQLの定義へ落とし込みます。成約した案件と失注した案件を振り返り、判定条件を更新していけば、質の低い引き渡しや有望リードの取りこぼしを減らせるでしょう。

条件を満たさないリードも捨てず、将来性がある相手は育成へ戻す運用が適しています。再び行動が活発になれば、あらためて見極める運用にすると機会損失を抑えられます。

ステップ4.営業への引き渡し(Sales Handoff) 

見極めたリードを営業へ渡す工程が、Sales Handoff(セールスハンドオフ)です。ここで情報が不足していると、営業担当者が最初からヒアリングをやり直したりリードが同じ説明を繰り返したりするため、スムーズな商談につながりません。

引き渡す際は、氏名や会社名だけでなく、獲得経路、閲覧した資料、参加したセミナー、問い合わせ内容、過去のやり取り、検討時期などを共有します。CRMやSFA、MAを連携できれば、部門をまたいだ情報管理もしやすくなります。

あわせて、「どの条件で営業へ渡すか」「引き渡し後、何時間・何日以内に連絡するか」「商談化しなかった場合はどこへ戻すか」までルール化しましょう。

営業で今すぐ案件化できないリードを育成へ戻す仕組みがあれば、将来の商談機会も残せます。商談化しなかった理由も共有すれば、選別基準や育成内容の改善に生かすことができます。

ステップ5.商談と成約

最後は、営業担当者がリードの課題や条件を確認し、提案から成約へ進めるステップです。ここまでに蓄積した行動履歴や関心テーマを把握しておけば、初回商談から相手の状況に沿った質問や提案をしやすくなります。

商談では単に商品説明をするのではなく、課題、導入目的、予算、決裁方法、希望時期などの確認が必要です。条件が合わない場合に無理に成約を迫るより、検討時期が来るまで育成へ戻したほうが将来の受注につながるケースもあります。

成約後は、獲得経路から受注までのデータを振り返りましょう。どの施策から質の高いリードが生まれたのか、どの育成コンテンツが商談に寄与したのかを把握できれば、次のリード獲得へ反映できます。

リード管理は成約で終わらず、改善の循環をつくるところまでが一連の取り組みです。受注金額まで追えれば、売上につながるリードを生んだ施策も評価できます。

まとめ|マーケメディアで効率よくリードを獲得しよう

見込み客とリードは将来の顧客候補という点では近い言葉ですが、リードは営業・マーケティングで情報を管理する対象として使われることが多くあります。成果につなげるには、獲得数を増やすだけでなく、育成、見極め、営業への引き渡しまで一連の流れを整えることが必要です。

ホワイトペーパーを活用して新たなリード獲得経路をつくりたい場合は、マーケティング・広告・営業担当者が利用する「マーケメディア」への掲載も選択肢になります。自社サイトだけでは届きにくい見込み客との接点を広げ、商談につながるリード獲得を目指しましょう。

関連記事
リード獲得できないのはなぜ?原因の見極め方と企業がやるべき5つの改善策
リード獲得の目的とは?効果的な施策や成功事例を知る方法を紹介
リード獲得の代表的な手法10選!メリットやするべきことも解説
リード獲得施策方法の具体的な成功事例を解説!
リード獲得とは?新規で見込み顧客を増やす施策一覧

おすすめ資料(ホワイトペーパー)を朝8:00に毎日配信中

\メールアドレスだけ!/

マーケメディアでは、リード獲得に関するお役立ち情報を発信しています。

株式会社マーケメディア|ロゴ

マーケメディア編集部

株式会社マーケメディアが運営するマーケティング資料ダウンロードサイトの「マーケメディア」です。 マーケメディア

マーケメディアのFacebookです。 @markemedia2022

マーケメディアのTwitterです。 @Marke_media

マーケメディアにホワイトペーパーを掲載する(バナー)
マーケMEMO

コメント

タイトルとURLをコピーしました