SGEとは?GoogleにAI搭載でついに画像生成機能も追加!

SGEとは?マーケティングニュース
マーケティングニュース

SGEとは、Google Search Generative Experienceの略であり、生成AIをGoogle検索結果に導入した新しい検索体験です。

企業担当者向け資料>【SGE入門】何ができる?どうやって使う?をすべて解消!

新たに追加される予定のGoogle SGEの画像生成については、本記事内をご確認下さい。


今回の新たな取り組みにより、ユーザーがトピックをより早く理解したり、新しい視点や洞察を発見したり、知りたい情報により簡単にアクセスしたり、複雑で時間のかかる作業をより効率化できるようサポートします。

Google Japan Blog|生成 AI による検索体験 (SGE) のご紹介

読者が理解しやすいように、本記事ではSGEについて、主に画像を使って解説します。

SGEとはGoogle Search Generative Experience
出典:Supercharging Search with generative AI

今後、Google検索結果の1ページ目(ファーストビュー)は、AIの回答とリスティング広告が表示される可能性が高いです。

SGEが実装されたオーガニック検索とリスティング広告
出典:Google Marketing Live 2023: New Generative AI Features For Google Ads, Product Studio, And More

先日、Google検索に生成AIの回答が表示されるようになりました。(追記:2023/9/4)次の画像をご覧ください。

Google SGE
Google検索にSGEが導入|検索結果と生成AIの回答


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SGEとは?

SGEとは、”Google Search Generative Experience”の略であり、自動生成AIを活用した結果をGoogle検索エンジンの検索結果に導入する機能です。

具体的には、AIによる生成結果をGoogle検索エンジンのクエリ応答に統合した検索機能とインターッフェース機能のセットです。

SGEを利用すると、これまで検索できると思わなかった長文もAIが適切に回答します。そして、検索意図を考慮したおすすめ動画も表示されるようになります。

SGEには、画像生成機能や執筆のアイデアを下書きして、GoogleドキュメントまたはGmailにエクスポートする機能が搭載されています。

Googleの回答によると、次の4つのメリットを得られます。

  • Ask entirely new types of questions that you never thought Search could answer.
  • Quickly get the lay of the land on a topic, with links to relevant results to explore further
  • Ask follow-up questions naturally in a new conversational mode
  • And get more done easily, like generating creative ideas and drafts right in Search
What is SGE?

上記を和訳すると、「検索結果で答えられると思わなかった質問をすることができ、トピックの概要を早く知る事ができ、新しい会話モードで自然に次の質問をでき、クリエイティブなアイデアや原稿の作成を検索中にできる」とのことです。

資料>【SGE入門】何ができる?どうやって使う?をすべて解消!

SGEの始め方とは?

SGEの始め方は、Google Labs(Googleラボ)にログインし、順番待ちリストに参加する必要があります。(Join waitlist)しかし、日本から参加することはできません。

アメリカにお住まいの方は、まずGoogle Labsの公式サイトへアクセスします。

「順番待ちリストに参加します。」

SGE|Google LabsのJoin waiting(順番待ちリスト)

待ち画面にて、「Try new experiments in Search Labs」が表示されます。しかし、日本では利用体験できないため、「Search Labs isn’t available for your account right now」が表示されます。

GoosleのSGE待機リストに参加
出典:How to Join Waitlist and Use Generative AI on Google Search (SGE)

GoogleのSGEを利用開始するには、数日から数週間がかかります。「GoogleのSGEはどのくらい?」「SGEは何日かかる?」と疑問の方も多いでしょう。

待機リストで登録したのち、数日後にGoogleから1通のメールが届きます。メールとともにGoogleアプリから通知があるので、指定の作業を行い、利用を開始する事が出来ます。

Google Search Labs AIからメールが届いた

出典:How to register for the Google Search Labs AI waitlist

Google Search Labs AIからメールが届いたら、右上にフラスコのアイコンが出てきます。ラボっぽいですね。

ここをクリックすると、Search Labsの登録画面にアクセスできます。スマホで利用する場合も同様です。

Googleでフラスコのアイコンが表示されない場合

待機リストから外されると、Google Chromeの右上にフラスコのアイコンが表示されるようになっていますが、それでも表示されない場合には、「Search Labs」からメールで最新情報を受け取りましょう。

プロジェクトの開始時期や、Google Search Labs AIについて、詳細情報を受け取れるはずです。

なぜSGEを導入したのか

なぜSGEを導入したのでしょうか。Googleでは、SGEを米国でテスト的に運用が始まりました。私も先日知りましたが、2023年5月10日時点で、SGE(Search Generative Experienve)の概念は発表されていたようです。

従来のGoogle検索エンジンでは、単語ごとに区切って入力して、回答を得るのが主流でした。検索方法が上手いユーザーには、問題ない仕様でしたが、全てのユーザーの検索意図を満たす事ができませんでした。

近年、AIが急発達したことによって、メディア運営の根底が変わろうとしています。Google検索では、AIの発達にともない、長文を入力したり、どちらが良いのかなどの抽象的な質問を行っても、生成AIによって、回答を得る事ができます。そしてすごいのが追加質問が可能であり、会話モードで質問を引き継ぐことによって、ユーザーが自然に知りたい情報を見つけやすくなります。

AIツールの成長は凄まじく、ChatGPTなどを用いて量産されたコンテンツは価値が薄く、独自コンテンツ(1次情報)かつ有益な情報を提供していることが重要です。

また、SGEには弱点があります。生成AIが答えを出すまでに約3~4秒発生します。Googleで分からない事を検索する時に、見た瞬間に「違う」と思ったり、「ページ表示が遅い」と感じたら、2秒でブラウザバックするユーザーも多いと思います。それがGoogle検索の「検索ページ」において4秒かかってしまうので、生成AIの表示速度が遅いことに不快感を感じるユーザーも一部いるかもしれません。

SGEでは、入力された文字に対して最適な回答をできるようにGoogleが日々改善を重ねていますが、最良の回答があるとは限りません。Google Search Generative Experienveは導入されてから日が浅く、現在もアメリカで試験的に運用されていますが、検索ユーザーにとって便利になることは間違いないでしょう。

また、Googleは検索エンジンの目的として、検索ユーザーの検索体験を向上させ、必要な情報にたどり着きやすいように、オートコンプリート機能や、「他の人はこちらも検索」のような関連検索の表示をしています。

SGEの利用例

SGEの利用例として期待されるものは、商品検索です。商品検索では、ユーザーはとても抽象的な悩みを持っています。欲しい商品があれば、その商品名で検索を行います。しかし、どの商品を購入しようか迷った場合には、同様の商品を比較しているwebサイトを閲覧したり、商品の口コミを見たりします。SGEの導入によって、商品説明には、ユーザーが購買時に必要な情報を瞬時に確認できるようになりました。

SGEの利用例として、2023年6月14日にGoogleビジネスプロフィールの写真とレビューの情報が、生成AIによって表示されることになりました。

資料>【SGE入門】何ができる?どうやって使う?をすべて解消!

執筆の下書きとエクスポート

GoogleのSGEでは、検索の途中で執筆したい内容を思い付いた時に、下書きを行う事ができます。

例えば、Google検索をしていて、連絡したい業者が居た時に「見積り依頼のメールを書いて」とSGEに入力するだけで文章が完成します。

完成した文章は、GoogleドキュメントやGmailにエクスポートすることができます。

SGEによってSEOは終わるのか

SGEによってSEOは終わるのでしょうか。Google社が発表したSGEによって、SEO対策をして1ページ目に表示されていたメディア(ブログなど)のオーガニックの流入数は半減すると考えられます。

SEO対策は、何年もメディア運営者が行ってきました。そして、読者の為になるコンテンツを作成し、それでも順位が上下する事に対策を講じてきましたが、今後、Google検索のファーストビューにおける1ページ目は生成AIによる回答が占める事となります。

ユーザーが検索を行い、SGE導入による生成AIの回答によって検索意図を満たした場合に、ブラウザを閉じる可能性が高くなります。現在、知りたい情報について検索を行うと、強調スニペットでユーザーが知りたい情報を解決できるような検索エンジンの仕組みがあります。

強調スニペットは、「〇〇とは」△△です。と表示されているもので、執筆者の私自身も知りたい情報を解決したときにはブラウザを閉じる事が多々あります。検索ユーザー側としては、とても便利な機能ですが、メディア運営者からすると、オーガニック検索における流入数は半減することが予想されるため、SGE対策を行っていく必要があるでしょう。

GoogleはSGEはテキストから画像も生成できる

google sge 画像生成1

GoogleのSGEでは、絵を描くように依頼すると他の画像生成ツールのように4つのサンプル画像を表示します。

そして、画像をクリックしてさらに編集したりダウンロードすることができます。

google sge 画像生成2

There are times when you might be looking for a specific image, but you can’t find exactly what you have in mind. Or maybe you have an idea that you need help visualizing. So beginning today, we’re introducing the ability to create images with our generative AI-powered Search experience (SGE).

New ways to get inspired with generative AI in Search

企業担当者向け資料>【SGE入門】何ができる?どうやって使う?をすべて解消!

SGE対策とは?

SGEは、生成AIを用いた検索体験です。ユーザーがGoogle検索しやすく、検索意図を満たせるようなアップデートとなっています。

SGEはとても便利なものであり、従来ではSEO対策を行っていたメディア運営者は、オーガニックからの流入以外からも、アクセスを集める必要があります。

具体的な方法としては、下記のような方法があります。

  • メールマーケティング
  • SNSマーケティング(インフルエンサーマーケテイング)
  • 動画マーケティング
  • ホワイトペーパーマーケティング
  • セミナーマーケティング

メールマーケティング

メールマーケティングでは、顧客リストを持っている事業者がとても有力です。メールマーケティングは、企業やブランドが顧客とのつながりを強化し、効果的な販売手法を実現するために欠かせません。ただメールを送るだけではなく、成功を収めるためにはいくつかの鍵がありますので、メールマーケティングに挑戦することもオススメです。

SNSマーケティング(インフルエンサーマーケテイング)

SNSマーケティングの代表例として、Twitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム)などがあります。他にも代表的なものは存在しますが、今後メディア運営者は、SNSに力を入れる必要があるでしょう。

Twitterで有益なコンテンツを定期的に発信した場合には、読者からいいねが付き、多くの人から注目を集める事ができ、拡散力が圧倒的に違います。メディア運営の一本だけでは勝負できない時代がくるので、自分自身がインフルエンサーとなる事が重要です。そして、今人気のインフルエンサーに広告を依頼するのも良いでしょう。

動画マーケティング

動画マーケティングでは、Youtubeを利用する事が重要です。Youtubeにおいて、サムネイルはとても重要であり、現在において企業と顧客を繋いで、関係構築をするためにはとても重要なプラットフォームです。動画マーケティングの力を最大限に引き出すためには、サムネイルの見せ方や、コンテンツの内容とテンポ感がとても大切です。

また、短い動画であれば、TikTokなどにも切り抜いて同じような動画をUPして同時でSNS運用をする事が重要です。

ホワイトペーパーマーケテイング

ホワイトペーパーマーケティングとは、自社のノウハウや成功事例などをまとめた資料をマーケメディアに掲載し、見込み顧客を集めることです。

マーケメディアでは、1,000社以上の企業が資料掲載を行っており、会員は全て企業に所属する担当者から決裁権者まで居ます。そして、約3割が決裁権を持っている方なので、ホワイトペーパーによって良い情報を読者に届けれた場合には、あなたのサービスに興味を持ってくれることでしょう。マーケMEMOを見て問い合わせた事を伝えると、無料で貴社に関する簡単な紹介記事を執筆することも可能です。

 
 

SGE対策-ホワイトペーパーマーケティング

セミナーマーケティング

セミナーマーケティングとは、セミナーで集客を行い、自社サービスを顧客に提案することです。セミナーに来場される方は、あなたのサービスに興味を持っている可能性が高いことでしょう。目先の利益にとらわれず、本来の意味でセミナーの来場者にとってより良いサービスや価値を提供できるようにしましょう。

SGEまとめ

SGEはGoogleが先日発表した生成AIです。Googleの検索結果に、生成AIによる回答が表示されるようになりました。現在米国ではテスト的に運用が開始されておりますが、自然検索(オーガニック検索)による流入数は半減し、メディア運営は厳しくなることが予想されます。より検索ユーザーにとって価値のある情報を提供することが重要であり、SEO対策を行ってきたメディア運営者は、SNSやメール、ホワイトペーパーマーケティングにも注力する必要があります。

Googleから新しい情報を入手したら、また近日中に更新します。マーケティングにおいて、SGEの発表は私も驚きました。弊社では、マーケティングに関するニュース情報を提供しているので、ぜひ他の記事もご覧ください。

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SGEに関するよくある質問

SGEについて理解が深まったところで、よくある質問をまとめてみました。

Google SGEは日本ではいつから開始されたか

Google SGEは、2023年8月30日に開始されました。もともとwaitlist(順番待ちリスト)に登録したユーザーだけが、先行して利用できた機能ですが、誰でも利用できるようになっています。

米国でのSGEの試験運用はいつ終了しますか。

米国版のSGEの試験運用は2023年2月に終了します。もともと、2023年12月に終了となっていましたが、最新の情報によると、インドおよびその他の国のユーザーについては、2024年2月にSGE(Search Generative Experience)が終了します。こちらの内容は、海外の記事でも紹介されています。

参考:Search Engine Roundtable

SGEは自然な会話形式で知りたい情報を探せますか

はい、SGEは自然な会話形式で質問すると、検索が得意ではなかった人にもわかりやすくAIが回答してくれます。

実際にSGEはどうなのか

実際にSGEはどうなのか気になるユーザーいると思います。使ったことないユーザーは、ぜひ使ってみて欲しい機能の1つです。

下記は、Google Japan Blogで紹介されているSGEに関する紹介動画です。

出典元:生成AIによる検索体験(SGE)のご紹介|Google Japan Blog

生成 AI による検索体験 (SGE) では、生成 AI を活用し、考慮すべき重要な情報の概要を作成します。この概要の下には、たとえば「残暑見舞いに何を送ったら喜ばれますか?」や「残暑見舞いのマナーは?」といった追加で質問できる候補を提示する機能が表示されます。これらの候補もしくは「追加で聞く」をタップすると、新しい会話モードに移行し、調べているトピックについてさらに質問ができます。質問から質問へと文脈が引き継がれるため、より自然に探索を続けることができます。 また、概要にある情報をより掘り下げて調べられるよう、ウェブサイトへのリンクも表示されます。

生成AIによる検索体験(SGE)のご紹介|Google Japan Blog

SGEに関するその他の関連記事

下記はSGEに関するその他の関連記事です。

科学技術プラットフォームでは、「Google社、同社が開発した生成AIを活用した検索機能SGEの利用地域を拡大したと発表」という記事をご覧いただけます。

Google The Key wordでは、英語ですが「検索における生成 AI が新たに 120 以上の国と地域に拡大」という記事をご覧いただけます。

また、最近ではGoogleは自社の会話型AIの呼び方を「Bard」から「Gemini」に変更しました。Geminiについては、Google DeepMindのWebサイトもご確認下さい。

また、最新のAI関連ニュースとして、OpenAIは、GPT-4oを発表しました。ChatGPTにログインして、日本語で利用することも可能です。

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