インターネットやスマートフォンの普及、そしてSNSの浸透など、Webを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。企業が事業を継続させるために欠かせないマーケティングにおいても、その手法は日進月歩です。
そのためWebマーケティングの担当者は、日々変わりゆくマーケットの情報に、常にアンテナを張っておかなければなりません。
そこで今回は、Webマーケティングの基本的な知識のほか、Webマーケティング担当者がチェックすべきメディアを6つ厳選してご紹介します。
本記事で解説する内容は、次の通りです。
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、インターネットを活用して製品やサービスを広く宣伝し、販売促進を図るためのマーケティング活動の総称です。
Webマーケティングの目的は、Web上で消費者とコミュニケーションを取って自社の商品やサービスに興味を持ってもらい、購入や契約へとつなげることです。具体的には次のような施策を実施します。
・認知施策
WebサイトやSNSなどのWeb媒体を活用して、自社の商品やサービスに対する認知度や興味を高める施策です。例えば、SEO対策やWeb広告、SNS運用などがあります。
・コンバージョン施策
Webサイト上でユーザーに商品やサービスの購入や契約などの目的の行動をとらせる施策です。例えば、UI/UXの改善やLPO/EFO、Web接客などがあります。
・リピート施策
一度購入や契約をしたユーザーに対して、再度商品やサービスを購入や契約させる施策です。例えば、リターゲティング広告やメールマーケティングなどがあります。
Webマーケティングのおもな手法
Webマーケティングは、おもに次のような手法で実施します。
・ウェブサイトの最適化（SEO）
検索エンジン最適化（SEO）は、ウェブサイトが検索エンジンで良いランキングを得るために行われる手法です。これにより、ユーザーが関連性の高い情報や製品にアクセスしやすくなります。
・検索エンジン広告（SEA）
Google AdsやBing Adsなどを使用して特定のキーワードに関連する広告を表示し、ユーザーをウェブサイトに誘導する手法です。
・ソーシャルメディアマーケティング
Facebook、Instagram、Twitter、LinkedInなどのソーシャルメディアプラットフォームを活用して、ブランドの知名度向上やコミュニケーションの構築を実施します。
・メールマーケティング
ニュースレターやキャンペーンメールなどを使用して、顧客との直接的なコミュニケーションを図り、製品やサービスのプロモーションを実施します。
・コンテンツマーケティング
価値あるコンテンツの制作と共有を通じてターゲットオーディエンスを引きつけ、信頼を構築し、検索エンジンでのランキングを向上させます。
・リンクビルディング
ウェブ上で他の信頼性のあるサイトからのリンクを増やし、検索エンジンでの権威性を向上させることを目指します。
・ウェブアナリティクス
ウェブサイトのトラフィックやユーザーの行動を分析し、マーケティング戦略の効果を測定します。
・Web接客
チャットボットやライブチャットなどを用いて、Webサイト上でユーザーに対応する手法です。Web接客では、商品やサービスの説明や質問への回答などを実施します。
・ウェビナー
Web上でセミナーやワークショップなどを開催し、ユーザーに知識や価値を提供する手法です。ウェビナーでは商品やサービスの特徴や使い方などを紹介したり、ユーザーの悩みや課題に対する解決策を提案したりすることができます。
Webマーケティングでは、これらの要素を組み合わせて、オンライン上での競争に勝ち抜くための包括的なマーケティング戦略を展開します。重要なのはターゲットオーディエンスを理解し、適切な手法を組み合わせてリーチを拡大し、顧客とのエンゲージメントを深めることです。
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いは、「Webに限定しているかどうか」です。WebマーケティングはWebに特化し、デジタルマーケティングはWebに限定せずオンライン全体のマーケティング手法すべてを指します。
どちらもインターネット技術を活用しているため混同されがちですが、WebマーケティングはWebサイトを通じた活動で、SEOや広告を活用してデータを収集します。
一方デジタルマーケティングで利用するのはAI、MA、IoT、アプリなど多岐にわたり、Webを含むあらゆるデジタルテクノロジーを活用します。
デジタルマーケティングは顧客と深い関係を築きやすく、企業や商品の強力なファンが獲得可能です。デジタル技術の進化によりデジタルマーケティングは不可欠な存在となり、顧客とのオンライン接点を活かして効果測定や改善が実施できます。
Webマーケティングではホームページの充実やSEO、広告活用が中心で、Google AnalyticsやSearch Consoleを用いたデータ解析が重要となっています。
Webマーケティングの重要性
Webマーケティングは、現代のビジネスにおいて非常に重要な施策です。その理由について解説します。
インターネット利用者の増加
インターネットは、もはや人々の日常生活に欠かせない存在になりました。検索エンジンを使って情報収集をする人が増える一方、企業もそのトラフィックを利用してビジネスを展開することが求められます。
Webマーケティングは、そのインターネット利用者をターゲットに適切なコンテンツや広告を提供することで、顧客獲得やリピーターの増加につながります。
ターゲットに絞った広告が可能
従来のマスメディアを用いた広告は、広告対象者を絞ることが難しいという課題がありました。
しかしWebマーケティングでは、ユーザーの属性や興味・関心に応じて、効果的な広告をターゲットに絞って提供することが可能です。これにより広告の無駄が削減され、コスト効率の高いマーケティング施策を実現できます。
継続的な顧客サポートが実現できる
Webマーケティングは、購入前から購入後までの顧客サポートが継続的に実施できるという点でも重要です。顧客のフォローや購入後のアフターサポートをWeb上でおこなうことで、顧客の満足度を高め、口コミ効果やリピーターの獲得に貢献します。
データ分析による施策の効果検証が容易
Webマーケティングでは、ユーザーのアクセス状況や行動履歴など、さまざまなデータが蓄積されます。これらのデータを分析することで、現在の施策の効果を検証し、今後のマーケティング施策に活かせます。これにより、効果的な結果を継続的に生み出すことが可能となるのです。
これらの理由から、Webマーケティングは現代のビジネスにおいて重要な位置づけとなっており、企業の成長に大きく寄与しています。適切な戦略と施策を講じて効果的なWebマーケティングを実現し、ビジネスの拡大につなげていくことが求められているのです。
Webマーケティング担当者がチェックすべきメディア5選
Webマーケティングを成功に導くには、日々の情報収集が欠かせません。ここでは、Webマーケティング担当者がチェックすべきメディアを5つ厳選してご紹介します。
マーケメディア
マーケメディアは、株式会社マーケメディアが運営する資料ダウンロードサイトです。ホワイトペーパーを掲載することによって、潜在層を獲得することができます。
1,000社以上がマーケメディアにホワイトペーパーを掲載しており、資料がダウンロードされると、ダウンロードした人の情報が掲載企業にリードとして共有されます。
ホワイトペーパーをダウンロードするには、法人メールアドレスが必要です。
MarkeZine（マーケジン）
MarkeZineは、株式会社翔泳社が運営するマーケター向け専門メディアです。デジタルを中心とした広告・マーケティングに関する情報を、さまざまな視点から毎日提供しています。
有名マーケターのインタビュー記事、最新のマーケティング手法に関する記事などWeb関連の情報が網羅されており、基本的な情報は無料で閲覧可能です。
有料会員向けのコンテンツも提供していて、個人会員の場合は月額2,200円で有料記事の閲覧、限定セミナー、ホワイトペーパーなどのコンテンツが利用できます。
PR EDGE
PR EDGEは、さまざまな企業のプレスリリース配信をしている株式会社PRTIMESが運営するメディアです。国内外のデジタル広告活用における事例が豊富なので、海外の事例もチェックしたいときに重宝します。
PR事例・マーケティング事例・ブランディング事例といったカテゴリ別に記事が分かれているため、ピンポイントで読みたい記事が探しやすくなっている点も高評価です。
消費者目線でも最新のトレンドが確認できるため、ぜひチェックしておきましょう。
AdverTimes.（アドバタイムズ）
AdverTimes.（アドバタイムズ、通称アドタイ）はコピーライター養成講座を主催している株式会社宣伝会議が運営する情報プラットフォームで、マーケティングや広告クリエイティブを中心とした内容となっています。
最新のニュースやインタビュー記事が充実しているだけでなく、タイアップ記事やクリエイティブ事例記事なども豊富です。
また現役のコピーライターなどによるコラムやオンラインセミナーのアーカイブ動画もあるため、飽きずにさまざまコンテンツを利用できますよ。
ferret（フェレット）
マーケティングメディアのなかでも特に有名なのが、株式会社ベーシックが運営するferret（フェレット）です。
「マーケターのよりどころ」というコンセプトでマーケティングに役立つ情報が数多く発信されているため、マーケティング初心者から上級者まで幅広く使えます。
サイト内では「SEO（検索エンジン最適化）」「Web広告・広告効果測定」「SNSマーケティング」など記事が細かくカテゴライズされていて、求めている情報にすぐ辿り着ける使いやすいメディアです。
Web担当者Forum
Web担当者Forumは、株式会社インプレスが運営するメディアです。Webサイト構築からマーケティングにいたるまで、Webに関連する多種多様なテーマの情報を配信しています。
日々更新される国内・海外のニュース、有名筆者による連載記事、コラム、解説記事、編集部によるデータライブラリーなど、「明日役立つ」情報を平日毎日更新。
質が高く、すぐに役立つ情報が満載なので、Webマーケティングの担当者であれば抑えておきたいメディアです。
まとめ
Webマーケティングの基本と、チェックしたいメディアについてご紹介しました。
Webマーケティングは、現代の企業活動において必要不可欠な要素です。しかしその手法はめまぐるしく変化するため、常に最新の情報をチェックしなければなりません。
今回ご紹介したメディア以外にも多くのマーケティング関連メディアがあるので、自分が求めている情報をより多く得られるメディアを探してみてください。
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